はじめに

はじめに

過食などの生活習慣や高齢化を背景に、日本でも高尿酸血症・痛風の患者さんが急増し、現在も増加傾向にあります。具体的に言えば、現在の日本には、高尿酸血症患者数は500万人以上、痛風患者数は約90万人と推定されます。

 

成人男性における高尿酸血症の頻度は、30歳以降では30%成人男性における高尿酸血症の頻度は、30歳以降では30%に達していると推定されています。さらに、高尿酸血症を基礎疾患にして出現する痛風の有病率は、特に男性において30歳以降では1%を超えると言われています。

また、高尿酸血症は高血圧症やメタボリックシンドロームなど生活習慣病との関連性も高く、心血管病の大きなリスクであることがわかってきました。

近年、日本発の新しい薬剤が登場し、新たな病気の解明と治療の革新が進みつつあります。

それに伴い、治療のターゲットは痛風(痛風関節炎)の予防から、高尿酸血症そのものに移行してきました。

これまで40年間にわたって、アロプリノール(ザイロリック®、アロシトール®など)が唯一の尿酸生成抑制薬でしたが、現在では新規尿酸降下薬(キサンチン酸化酵素阻害薬)であるフェブキソスタット(以下、フェブリク®)、トピロキソスタット(以下、トピロリック®)が日本において発売され、重要な薬剤になっています。2011年にフェブリク®が、2013年にトピロリック®が開発されました。

詳しくは【治療】のところで述べますが、フェブリク®、トピロリック®ともに痛風(痛風関節炎)を発症していないような無症候性高尿酸血症に対しても使用しやすい薬剤です。

これらの薬剤によって、尿酸塩結晶が沈着して発症する痛風(痛風関節炎)や痛風結節の発症・予防が中心であったこれまでの治療から、高尿酸血症そのものへの治療に移行してきました。

こうした治療の進歩にともなって、治療目標も痛風関節炎や痛風結節といった、いわゆる尿酸塩沈着症が中心であったものが、高尿酸血症を十分にコントロールすることにより、「慢性腎臓病(CKD)の発症や進展を抑制すること」、「脳・心・血管障害を予防すること」へと進化し、ひいては「生活の質(QOL)や生命予後の改善」へと移行しなくてはならないと考えられています。

日本痛風・核酸代謝学会は「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」を世界に先駆けて発行しました。2002年に発行された「ガイドライン第1版」は尿酸塩沈着症の治療を中心に書かれており、2010年の「ガイドライン第2版」は高尿酸血症の合併症・併発症を十分に考慮に入れた内容となりました。さらに2012年に「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版」の追補版を発行しています。
 

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