痛風の治療

痛風の治療

痛風(痛風関節炎)は24時間でピークに達する急性関節炎で、左足もしくは右足の親指の付け根の発症が最多です。

痛風(痛風関節炎)の治療は、2010年発行の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版」に記載されており、この治療法はかなり普及しています。

なお、2012年には米国リウマチ学会も痛風ガイドラインを発表していますが、日本のガイドラインとの間に若干の差を認めています。

<表3>

日本痛風・核酸代謝学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」
前兆期(1-12時間) コルヒチン 0.5mg頓用
痛風発作(48時間) NSAIDs 常用量の1.5-3倍
軽快期(1-2週間) NSAIDs 常用量

 

日本では発作時、消炎鎮痛のために非ステロイド性消炎鎮痛薬(以下NSAIDsとします)が投与され、多発性関節炎や腎機能障害のある場合はステロイドが投与されます。

コルヒチンは痛風発作前兆期(「足の親指の付け根がうずく」など痛風発作がおとずれる予感がした時)に少量投与されます。

一方、米国では発作時にNSAIDsやステロイドと並んでコルヒチン(以下、コルヒチン®)の少量投与がなされます。 そうした投与方法がNSAIDsと比べて効果に遜色がないことが明らかにされたためです。

日本でも遅かれ早かれ、NSAIDsやステロイドと並んでコルヒチン®の少量投与が推奨される可能性があります。

血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が高尿酸血症と定義され、この値を超えると関節内に尿酸塩結晶の沈着が起こりうると考えられています。

痛風は尿酸塩結晶の沈着が原因なので、痛風では高尿酸血症が治療の対象となります。

また、痛風発作を伴わない高尿酸血症(無症候性高尿酸血症)患者のおよそ30%に尿酸塩結晶が認められているので、少なくともこのような患者さんに対しては、高尿酸血症の治療が必要です。

日本のガイドラインでは、治療が原因で発症する痛風発作を防ぐため、治療開始時は尿酸降下薬を少量から投与し、数か月かけて尿酸降下薬を徐々に増やし、血清尿酸値を6.0mg/dL以下にします。もちろん、初期には発作予防薬のコルヒチン®の併用も行います。その後、この値を維持するために尿酸降下薬を継続します。

コルヒチン®は痛風発作の前兆期に少量のみ予防的に用います。

発作初期には、NSAIDsの短期大量投与が推奨されています。痛風関節炎に適応のあるNSAIDsにはインドメタシン(インテバンSR®)、ナプロキセン(ナイキサン®)などがあります。当院では、短期大量投与としてナイキサン®を処方しています。

ステロイドは経口投与や関節腔内投与などで用いられますが、NSAIDsが使えない場合、NSAIDsの投与が無効の場合、重症関節炎、多発性関節炎、腎機能低下患者などに処方されます。

一般的注意事項としては、痛風発作中は患部の安静を保ち、患部を冷却し、禁酒することが重要です。

また痛風発作中に急激に血清尿酸値を変動させると発作がさらに悪化することが多いため、発作中は尿酸低下薬を開始しないことが原則です。当院における診療の流れでも示しましたが、痛風発作がおさまってから高尿酸血症の治療を開始します。
 

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