B型肝炎ワクチン追加接種の必要性

B型肝炎ワクチン追加接種の必要性

HBs抗原が半年以上にわたり陽性であることはB型肝炎ウイルス(HBV)キャリアであることを示しており、このような人に対するB型肝炎ワクチン接種は通常行われていません。

 

HBs抗体陽性であることはB型急性肝炎を発症して治癒した人、もしくは過去にB型肝炎ワクチンを接種した人が考えられます。前者の場合は、すでに治癒しているので原則としてB型肝炎ワクチン接種の必要はありません。後者の場合も、現時点でHBs抗体陽性であれば接種の必要はありませんが、B型肝炎ワクチン接種後のHBs抗体価は時間の経過とともに低下していくので、他人の血液に触れる機会が多い職種の人などは、HBs抗体が陰性化していることがわかった時点で、追加接種を受けておくことが勧められます。

 

1シリーズ(3回)のB型肝炎ワクチン接種をしても抗体獲得できなかった場合、もう1シリーズ(3回)の再接種が推奨されます。B型肝炎ワクチンは現在2種類の製品(ヘプタバックス®、ビームゲン®)が流通しており、1シリーズ(3回接種)でHBs抗体陽性とならなかった場合は異なるワクチンを接種することも一つの方法です。

 

2シリーズでもHBs抗体陽性化がみられなかった場合は、それ以上の追加接種での陽性化率は低くなるため、「ワクチン不応者」として汚染事故(血液・体液曝露)の際に厳重な対応と経過措置を行います。

 

追加接種について定められた基準はありませんが、文献報告からHBs抗体価においては以下の基準が一定の目安になっています。

 

1.PHA法:HBs抗体陰性化


2.ELISA法、CLIA法:HBs抗体 10mIU/mL以下


一般的にCLIA法10mIU/mLはB型肝炎ワクチンの追加接種基準とされる最小防御抗体価です。

 

B型肝炎ワクチン3回接種後にHBs抗体を獲得し、その38か月後(3年2か月)にHBs抗体が陰性化した12名に対して1回の追加接種をした結果、全例が再び陽性となり、その平均抗体価も3回接種と同等以上になったという報告があります。

 

医療関係者のように、患者さんと接触するようなハイリスク者においては、本人が自覚できない感染事故が起きる可能性があります。

 

このような状況を考えると、医療関係者などのハイリスク者は定期的に追加接種を行い、常にHBs抗体価を維持しておく意義はあるとも考えられます。

 

なお、米国では追加接種は必要無いとされており、日本と米国で見解の相違が認められます。現実的には各医療機関の判断に任されています。

 

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