治療
花粉症の自然治癒はごくわずかであると報告されています。
治る可能性があるのは、アレルゲン免疫療法(皮下免疫療法・舌下免疫療法)のみであり、他の対症療法では毎年治療が必要となります。
また、この症状は飛散花粉の量により増減します。花粉飛散予測は確実ではないため、毎年治療予定を立てて実行すると前年に比べて症状の増悪はほとんどありません。
当院における治療では、できるだけ花粉症患者さんの訴えやこれまでの経緯を聞いて、その症状に見合った方法を選択しています。
現在調査されている花粉症患者さんの生活の質(QOL)は想像しているより決してよくないとされています。これは花粉症の時期に患者さんの数が多くなり、十分な説明のもとに治療が行えないことも原因のひとつと考えられています。
当院では治療について十分に説明させてもらったうえで、どのような治療法であってもできるだけ続けていただき、それでも症状がつらいようであれば再度受診のうえで、さらにワンステップ上の治療法を選択していきます。
ただし、勝手に薬剤の服用を止めたり、服用する錠数を増やしたりすることによって生活の質(QOL)が悪化することがありますので注意して下さい。
「くしゃみ・鼻水が主な症状の患者さん」、「鼻づまりが主な症状の患者さん」、「くしゃみ・鼻水・鼻づまりの3大症状が強く出現している患者さん」など。花粉症のタイプによって治療内容が異なる場合があります。
当院では内服薬、点鼻薬、点眼薬を組み合わせて治療を行います。どの患者さんも症状に特徴があるため、最も重い症状を重点的に治療できるように問診でターゲットとする症状を見つけるようにしています。
内服薬には数種類あります。少し専門的に言えば、第1世代抗ヒスタミン薬、第2世代抗ヒスタミン薬、ケミカル・メディエーター遊離抑制薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、トロンボキサンA2受容体拮抗薬などです。作用の仕方が異なりますので症状に合わせて使用します。
特に鼻づまり(鼻閉)が主な症状である花粉症の場合、抗ヒスタミン薬があまり効果を発揮しないことをよく経験します。この場合は点鼻薬とケミカル・メディエーター遊離抑制薬などを用いて治療すると症状が改善することがあります。
これらの治療で効果がない場合は専門医による手術的治療法をおすすめする場合もあります。
患者さんの花粉症のタイプを問わず、予測された花粉飛散開始2週間前より経口薬(第2世代抗ヒスタミン薬、ケミカル・メディエーター遊離抑制薬)の投与を行うと季節初期の症状が抑えられることが臨床試験で確認されています。この事実に基づき、抗アレルギー薬の花粉症に対する初期治療(季節前投与法、予防投与法)が確立されました。
初期治療はスギ花粉の飛散予測が正確であり、いつから飛び始めるのか予測しやすい特徴を持っていることが前提となっています。
花粉飛散初期と中期までは、初期治療を行った患者さんの方が行わなかった患者さんより重症度スコアが低かったと報告されています。しかし、多くの薬剤では、花粉飛散後期に初期治療を行った場合も行わなかった場合も重症度スコアに差はありませんでした。
治る可能性があるのは、アレルゲン免疫療法(皮下免疫療法・舌下免疫療法)のみであり、他の対症療法では毎年治療が必要となります。
また、この症状は飛散花粉の量により増減します。花粉飛散予測は確実ではないため、毎年治療予定を立てて実行すると前年に比べて症状の増悪はほとんどありません。
当院における治療では、できるだけ花粉症患者さんの訴えやこれまでの経緯を聞いて、その症状に見合った方法を選択しています。
現在調査されている花粉症患者さんの生活の質(QOL)は想像しているより決してよくないとされています。これは花粉症の時期に患者さんの数が多くなり、十分な説明のもとに治療が行えないことも原因のひとつと考えられています。
当院では治療について十分に説明させてもらったうえで、どのような治療法であってもできるだけ続けていただき、それでも症状がつらいようであれば再度受診のうえで、さらにワンステップ上の治療法を選択していきます。
ただし、勝手に薬剤の服用を止めたり、服用する錠数を増やしたりすることによって生活の質(QOL)が悪化することがありますので注意して下さい。
「くしゃみ・鼻水が主な症状の患者さん」、「鼻づまりが主な症状の患者さん」、「くしゃみ・鼻水・鼻づまりの3大症状が強く出現している患者さん」など。花粉症のタイプによって治療内容が異なる場合があります。
当院では内服薬、点鼻薬、点眼薬を組み合わせて治療を行います。どの患者さんも症状に特徴があるため、最も重い症状を重点的に治療できるように問診でターゲットとする症状を見つけるようにしています。
内服薬には数種類あります。少し専門的に言えば、第1世代抗ヒスタミン薬、第2世代抗ヒスタミン薬、ケミカル・メディエーター遊離抑制薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、トロンボキサンA2受容体拮抗薬などです。作用の仕方が異なりますので症状に合わせて使用します。
特に鼻づまり(鼻閉)が主な症状である花粉症の場合、抗ヒスタミン薬があまり効果を発揮しないことをよく経験します。この場合は点鼻薬とケミカル・メディエーター遊離抑制薬などを用いて治療すると症状が改善することがあります。
これらの治療で効果がない場合は専門医による手術的治療法をおすすめする場合もあります。
患者さんの花粉症のタイプを問わず、予測された花粉飛散開始2週間前より経口薬(第2世代抗ヒスタミン薬、ケミカル・メディエーター遊離抑制薬)の投与を行うと季節初期の症状が抑えられることが臨床試験で確認されています。この事実に基づき、抗アレルギー薬の花粉症に対する初期治療(季節前投与法、予防投与法)が確立されました。
初期治療はスギ花粉の飛散予測が正確であり、いつから飛び始めるのか予測しやすい特徴を持っていることが前提となっています。
花粉飛散初期と中期までは、初期治療を行った患者さんの方が行わなかった患者さんより重症度スコアが低かったと報告されています。しかし、多くの薬剤では、花粉飛散後期に初期治療を行った場合も行わなかった場合も重症度スコアに差はありませんでした。