高濃度ビタミンC点滴とは
高濃度ビタミンC点滴当院で行っている高濃度ビタミンC点滴は、ビタミンC 10-25gを点滴によって直接静脈内に投与する治療です。
ビタミンCには、抗酸化作用、コラーゲン生成促進、メラニン色素生成抑制、抗ウイルス作用、免疫力向上作用をはじめとして多くの働きがありますが、点滴による投与で経口摂取を上回る効果が得られることが期待されています。
高濃度ビタミンC点滴は、がんの先進治療として米国などで研究されており、健康増進とがんの治療法として知られています。この点滴療法に美肌・美白などの効果があることから、美容でも使用されるようになりました。
日本国内でも近年、アンチエイジング効果、癌の治療や予防、または美容・美肌・美白効果を目的として高濃度ビタミンC点滴を導入する医療機関が増えています。
アンチエイジングや美容・美肌・美白を目的とした高濃度ビタミンC点滴は、ビタミンC 10-25gを点滴によって直接静脈内に投与します。
健康や美容に意識の高い方は、食事やサプリメントによってビタミンCを口から摂取していることも多いと思います。では、ビタミンCの経口摂取と点滴の違いはどこにあるのでしょうか。
点滴をすすめる理由は次の通りです。口から摂取する場合、ビタミンCは水溶性なので大量に摂取しても吸収が悪く、余剰分は尿としてすぐに排泄されてしまいます。こうしたビタミンCの経口摂取に比べて、点滴の場合はビタミンCの血中濃度を20~40倍に増やします。
このように点滴の方がからだの隅々にビタミンCが行き渡りやすく、高いアンチエイジング効果や美容・美肌・美白効果が期待できます。
もう少し具体的に言えば、ビタミンCの血中濃度は、約400mg/日で飽和すると報告されています。そのため、ビタミンCを大量に口から摂取しても、血中濃度はある一定値より上がりません。余った分はすみやかに尿として排泄されてしまいます。
ところが、点滴によって直接静脈内にビタミンCを投与すると、経口摂取の数十倍の量が血管に行き渡ります。こうしてビタミンCの血中濃度を飛躍的に高めることにより、ビタミンCを必要とする各器官や細胞に直接短時間ですみずみまで行き渡らせて、経口摂取とは異なるレベルの作用、各種疾患の予防、より高いレベルのアンチエイジング効果、美容・美肌・美白効果を期待することができます。