インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンインフルエンザの予防にワクチン接種が奨められています。特に、何らかの理由で体力が低下気味の人はインフルエンザに対して油断しないことが大切です。


ワクチンを接種しても感染することはあります。ワクチンによるインフルエンザ発症予防効果はそれほど高くありませんが、死亡や重症化を抑制する効果があります。ワクチン接種によって、症状をある程度軽減したり、重症になるのを抑えたりする効果が期待できます。
 

インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行するであろうウイルスのタイプを予想して作られます。予測が外れたり、ウイルスに変異が生じたりすると、有効率が下がるため、「ワクチン接種を受ければ絶対安心」とは言い切れない部分もあります。しかし、ある学会の研究結果からは、ワクチン接種を受けることでインフルエンザにかかりにくくなることが示されています。
 

インフルエンザワクチンは、日本国内では注射による不活化ワクチンが使用されており、効果の持続期間は6か月程度です。少し専門的に言うと、不活化HAワクチンを皮下注射し、IgG抗体を産生させます。


通常、インフルエンザワクチンを接種してから抗体ができて、効果が現れるまで約2~3週間かかります。13歳未満は2回接種してから約2~3週間かかります。
 

ワクチン接種は10月初旬ころから始まっていることが多く、平成27年のシーズンは当院では10月5日から開始しました。インフルエンザシーズンに入る前に、できれば11月中にインフルエンザワクチン接種を済ませておくことをお勧めします。


現在、インフルエンザにかからないための一番よい方法は、予防のためのワクチン接種を受けることです。特に高齢者や子ども、持病のある方、およびそのご家族は、できるだけ受けてください。


定期接種の対象者は65歳以上の方、60歳以上65歳未満の方であっても心臓、腎臓または呼吸器機能障害がある方、HIV感染者で日常生活が高度に障害されている方であり、その他の方は任意接種です。インフルエンザワクチンは毎年接種する必要があります。


妊婦の方においても不活化ワクチンは妊娠全期間、授乳中も接種可能です。


高齢の方においては肺炎球菌ワクチン接種の併用が肺炎予防に有効とされています。


ワクチンの副反応について述べます。


現在使用されているのは精製された不活化ワクチンで、生ワクチンと異なり、副反応はほとんどありません。ある学会の調査でも、毎年1万人以上に接種して、数名に発熱がみられる程度です。その発熱も副反応というよりも、おそらくかぜなどの発病とタイミングが重なったためではないかと考えられています。なお、注射した場所が赤く腫れるといったことはよくありますが、数日で治ります。


先ほども述べましたが、インフルエンザワクチンは、今シーズン(秋~冬)に流行が予測されるインフルエンザウイルスに合わせて製造されています。


製造に使う種類はその年の流行を予測して3月下旬頃までに決められています。
 

インフルエンザワクチンに含まれているウイルスの種類はこれまでは3種類だったのですが、今シーズンから4種類に増えました。
 

インフルエンザウイルスには大きく分けてA型とB型がありますが、それぞれさらに細かくタイプが分かれています。


従来のワクチンはA型の2つに加えて、B型の山形系統とビクトリア系統のいずれか一方を選び、計3種類に対応するワクチンを製造していました。


つまり、2014~2015年のシーズンまでのインフルエンザワクチンは、A型の2種類のインフルエンザウイルスとB型の1種類のインフルエンザウイルスに対して効果がありました。


2015~2016年のシーズンのインフルエンザワクチンは、B型も2種類のインフルエンザウイルスに対応しています。つまり、より多くの種類のインフルエンザウイルスによる重症化を防ぐことが可能になりました。


「この3年ほどはB型の両系統が流行し、ワクチンの効果が不十分であった」とある専門家は分析しています。そこで専門家らが話し合い、B型の2系統とも含む4種類に対応した「4価」ワクチンを作るべきだと国に提言しました。


厚労省は新ワクチンの臨床試験(治験)を進め、子どもを中心に安全性や有効性を確かめた結果、2015年~2016年のシーズンから4種類に対応するように変更されました。


実際の効果はシーズンが終わってからでないと分りませんが、「ワクチンでカバーされる範囲が広がり、感染しても重症化を防げる」と期待されています。
 
 

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