肺炎球菌の合併について
高齢者にとって、インフルエンザと並んで気を付けなくてはいけないのが肺炎球菌です。
肺炎は日本人の死因の第3位で、亡くなる人の大半が高齢者です。
ありふれた細菌である肺炎球菌に唾液などを通じて感染しても、健康な人なら免疫の動きで重症化を抑えることができます。
しかしながら、高齢者などでは気管支炎や肺炎、敗血症などの重い合併症を引き起こすことがあります。
日常生活の中で発症する成人の肺炎の3分の1から4分の1は肺炎球菌が原因だといわれています。
この肺炎球菌とインフルエンザの両方に感染すると大きな脅威になります。
インフルエンザにかかって体力が低下した高齢者は、肺炎球菌に感染して肺炎などを起こしやすくなると考えられています。ある専門研究所は「マウスに肺炎球菌とインフルエンザの両方を感染させると、致死率が高くなることが分かっている」と指摘しています。
厚生労働省は昨年10月から、65歳以上を対象に肺炎球菌ワクチンを定期接種化しました。
65歳から5歳ごとの年齢時に公費助成が受けることができます。
助成内容については当院にお問い合わせください。