12. 睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)と高血圧症1
・ 前回の続きです。
・ 睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)と高血圧の関係について述べます。
・ 米国で一般住民の方を対象に行われた睡眠呼吸障害の大規模研究で、睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)と高血圧に明らかな関連があることがわかりました。
・ 血圧140/90mmHg以上、もしくは降圧剤を服用している場合を「高血圧症」として、多数の方を対象として4年後に高血圧が発症するリスクを調査しています。
・ その結果、睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)による高血圧発症のリスクは、健常な方の約1.4~2.9倍になるというデータが報告されました。
・ 高血圧の治療は「食事療法」「運動療法」「薬物療法」が中心になります。
・ まずは、食事療法・運動療法から取り組むケースが多いのですが、それでも改善しない場合には薬物療法を併用する場合もあります。
・ しかし、薬物療法で血圧を十分にコントロールできない「薬剤耐性高血圧症」と睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)が高率で合併することが明らかになっています。
・ 薬剤でコントロールが難しい高血圧のかげに、睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)が隠れている可能性があります。
・ 続きます。