15. 睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)のリスク:脳卒中
・ 前回の続きです。
・ 脳卒中は、日本人において、がん、心臓病、老衰に次ぐ死亡原因とされています。
・ 脳卒中は脳の血管が狭くなって詰まったり(脳梗塞)、血管が破れて出血する(脳出血)病気ですが、脳血管が傷つくことにより、発作の後遺症として麻痺や言語障害が生じるケースもあり、寝たきりの原因疾患としても重要です。
・ 多数の患者さんを対象にした研究結果によると、 睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)の重症例では、脳卒中・脳梗塞の発症リスクが約3倍になることが報告されています。
・ 睡眠時無呼吸症候群(SAS / サス)は脳梗塞や脳卒中などの発症リスクを高めやすいだけでなく、その後の機能回復にも影響を及ぼすリスクがあります。
・ SASを合併した患者さんとSASを合併しない患者さんの脳卒中後の回復の経過を比較した研究では、SASを合併するグループは1年後の死亡率が高かったとされています。
・ 続きます。