4. 脂質異常症のリスクとは?
・ 前回の続きです。
・ 脂質異常症のリスクは、動脈硬化から重大な心血管イベントを引き起こすことです。
・ 心血管イベントとは、具体的に言うと、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)と脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞)のことです。
・ これらのリスクの高さによって脂質異常症の管理目標値が決められています。
・ 脂質異常症は症状がないため自覚することが難しいのですが、動脈硬化を進める重大なリスク(危険因子)のひとつです。
・ 動脈硬化が進むことによって、重篤な心血管イベント(心筋梗塞や脳梗塞など)が発症するリスクが高まります。
・ ただ、動脈硬化を進行させる要因としては、脂質異常症だけではなく、ほかにもさまざまなリスクが存在します。
・ 脂質異常症とともに注意が必要なのは、高血圧、糖尿病、さらに喫煙も大きなリスクになります。
・ そのほかには、肥満、運動不足、ストレス、加齢、遺伝的要因などがあります。
・ これらのリスクは、互いに関係しあって、動脈硬化を進行させます。
・ そのため、複数のリスクがある人ほど動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞など、命に関わる重大な病気が起こりやすくなります。
・ 続きます。