12. 脂質異常症:超悪玉コレステロール その2

・ 前回の続きです。

・ 今回のテーマは、「超悪玉コレステロール」と中性脂肪の関係です。

・ 一般的な健康診断での脂質に関する項目には、「〇〇コレステロール」以外にとても重要なものがあります。それは「中性脂肪」です。

・ 中性脂肪は、糖質や脂質を含む食事による影響を受けやすく、主にエネルギー源として体内で使われますが、「LDLコレステロールのサイズ」を規定する最も重要な因子でもあります。

・ 中性脂肪は、そのままでは血液中に溶け込んで流れることができないため、「リポタンパク」という物質に入って血液中を移動します。

・ イメージとしては、「リポタンパク」がタクシーで、中性脂肪がお客さんです。

・ その中性脂肪が入った「リポタンパク」がLDLコレステロールと接触すると、お互いの一部が入れ替わり、「小さなLDLコレステロール」(小型化LDLのもと)がくっつきます。

・ しかし、「リポタンパク」は非常に壊れやすく、「リポ蛋白リパーゼ」(LPL)という酵素によってすみやかに分解されます。

・ 中性脂肪が入っていた「リポタンパク」が分解されると、「小さなLDLコレステロール」が離れて血液中を流れることになります。

・ これがsd-LDL(small dense LDL:小型化LDL)、すなわち「超悪玉コレステロール」です。

・ つまり、血液中の中性脂肪が多いと、よりたくさんのsd-LDL(小型化LDL)すなわち「超悪玉コレステロール」を生み出すことになるのです。

・ 健康診断でLDLコレステロールが正常範囲であっても、中性脂肪が高めの場合は生活習慣を見直す必要があると考えられます。

・ 続きます。

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