13. 脂質異常症:超悪玉コレステロール その3
・ 前回の続きです。
・ 超悪玉コレステロールを増やさない生活習慣とは何でしょうか。
・ 超悪玉コレステロール(sd-LDL:小型化LDL)に限らず、脂質の状況を改善するためには、やはり食事が最も重要です。
・ sd-LDL(小型化LDL)は中性脂肪を減らすことで増加の抑制を期待でき、その中性脂肪は食事による効果を受けやすいためです。
・ また、カイロミクロンが分解されてできたカイロミクロンレムナントや、VLDLが変化したIDLも血管壁の内側に入り込みやすい性質があるため「超悪玉」の仲間として注意が必要です。
・ カイロミクロンは、中性脂肪を運ぶ「リポタンパク」です。
・ 「超悪玉」が多くないかどうかセルフチェックをしてみましょう。
・ sd-LDL値(小型化LDLコレステロール値)を測定する検査法はあるのですが、導入している医療機関はまだ少なく、現時点では一般的ではありません。
・ 小型化LDLコレステロール値が気になる場合は、総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いて、「non-HDLコレステロール値」を算出してみましょう。
・ この値が170mg/dLを超えていたら要注意です。
・ 小型化LDLやカイロミクロンレムナント、IDLなど、動脈硬化を強く進めるタイプの「リポタンパク」が増加している可能性があります。
・ 中性脂肪が高い人、糖尿病がある人、内臓脂肪型肥満がある人、生活習慣が乱れている人は「悪玉」「超悪玉」ができやすいと考えられます。
・ 続きます。