18. 脂質異常症:頸動脈エコー検査 その1

・ 前回の続きです。

・ 動脈硬化は血管内の変化なので、直接見ることができません。

・ そこで有効なのが「頸動脈エコー検査」です。

・ 頸動脈は皮膚のすぐ近くを通っているため、超音波を使って血管の内部を画像化しやすく、動脈硬化の有無や進行の程度を簡便に調べることができます。

・ 当院では、脂質異常症の診療を行っている患者さんに定期的に受けていただいています(年1~2回程度)。

・ 脂質異常症に加えて、複数のリスクがある人(高血圧症、糖尿病、高尿酸血症・痛風、睡眠時無呼吸症候群、喫煙、肥満など)、動脈硬化性疾患(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など)が起こる可能性が高い人は、当院にて頸動脈エコー検査を受けることをおすすめしています。

・ 頸動脈エコー検査は、首の血管である頸動脈に超音波(エコー)を当てて、血管の状態を画像として確認する検査です。

・ 全身の血管の動脈硬化の代表として頸動脈のIMT(内膜中膜複合体厚)の肥厚、プラークの有無を観察しています。

・ 当院では、左右の頸動脈の「mean IMT」を数か所測定しています。

・ mean IMT(平均内中膜厚)とは、頸動脈の血管長軸像における複数のIMT(内膜中膜複合体厚)の平均値です。

・ IMTの正常値は1.0mm以下で、1.1mmを超えると動脈硬化と診断され、脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)と虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)の発症率が高くなるとされています。

・ このように頸動脈エコー検査によって、動脈硬化の早期発見や進行具合を把握し、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気が発症するリスクを推測することができます。

・ 続きます。

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