肝臓の働き:糖新生
・ 肝臓には多くの機能がありますが、その中でも重要なもののひとつが「糖新生」です。
・ たとえ飢餓状態になっても、低血糖にならずに血糖値を維持して生き延びることができるのは、肝臓の「糖新生」という働きのおかげです。
・ この「糖新生」の仕組みを理解することは、肝臓から脂肪を落とす仕組みを理解することにつながります。
・ 私たちの体は、長時間の絶食に耐えながら生きていけるようにできています。
・ 食事をとらずに空腹状態が続き、細胞のエネルギーが枯渇すると、まず肝臓と筋肉に蓄えられているグリコーゲンと呼ばれる物質がブドウ糖に変換され、ブドウ糖からエネルギーが作られます。
・ 次にグリコーゲンが消費されたことがシグナルになって、グリコーゲンが完全になくなる前から体脂肪、筋肉のそれぞれがブドウ糖に変換されます。
・ 肝臓の細胞内で多くの酵素が働いて、体脂肪や筋肉をエネルギー源であるブドウ糖に変換しています。
・ グリコーゲンは肝臓と筋肉しか蓄えられないという特徴があります。
・ グリコーゲンが100%蓄えられている状態であれば、理論上グリコーゲンだけで24時間以上のエネルギーを賄うことができることになります。
・ 肝臓は絶食時に脂肪や筋肉からブドウ糖を作り出しています。
・ 絶食時に体に貯蔵した栄養をブドウ糖に変換して、細胞のエネルギー源にしているのも肝臓の重要な働きです。この働きを「糖新生」といいます。
・ 体に食べ物が入ってこないと、肝臓や筋肉のグリコーゲンがブドウ糖に変換されます。
・ 体に食べ物が入ってこないと、肝臓やお腹の中性脂肪がブドウ糖に変換されます。
・ グリコーゲンの消費なしに体の脂肪は減らないのです。
・ グリコーゲンの消費が始まると、脂肪の消費が始まります。
・ 「糖新生」の仕組みは、健康的に減量したい方は必ず理解しておかなければならないポイントです。
・ 「糖新生」の仕組みを理解し、血糖を上昇させない食べ方やグリコーゲンを貯める筋肉を大きくする筋トレの実践が脂肪を減らすことにつながります。