脂肪肝のリスクは?
・ 脂肪肝のリスクのひとつは、放置しておくと「脂肪肝炎」に進行する可能性があることです。
・ 脂肪肝炎は進行性であり、肝硬変、肝臓がんの原因となります。
・ これまで肝臓がんの原因はB型肝炎やC型肝炎などの肝炎ウイルスが圧倒的に多かったのですが、近年非ウイルス性の脂肪性肝疾患が原因となるケースが増加しています。
・ 脂肪肝炎への進行を予防するために、脂肪肝の対策が重要です。
・ 脂肪肝のもうひとつのリスクは高確率で生活習慣病を合併することです。
・ 当院にもあてはまりますが、糖尿病、脂質異常症(特に中性脂肪高値)、高血圧症、痛風/高尿酸血症を合併する患者さんが多くみられます。肥満症を合併している患者さんも多くいらっしゃいます。
・ 生活習慣病を合併するということは、動脈硬化性の心血管疾患(狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など)を発症するリスクが高まるということです。
・ 生活習慣病の治療に並行して、脂肪肝への対策をとることが重要です。
・ 当院の特徴は、脂肪肝に関連したリスクをワンストップで総合的に管理している点にあります。
 ● 肝臓専門医が脂肪肝の検査と治療を行う。血液検査、腹部エコー検査、フィブロスキャン (肝硬度と肝脂肪量測定)、FIB-4インデックス測定など。
 ● 糖尿病、脂質異常症(中性脂肪高値やLDLコレステロール高値)、高血圧症、痛風/高尿酸血症、睡眠時無呼吸症候群などの検査と治療も行う
 ● 動脈硬化のリスク評価を行う。頸動脈エコー検査、血管年齢検査(CAVI/ABI)、リポ蛋白a (Lp(a))測定、RLPコレステロール (レムナント様リポ蛋白コレステロール) 測定、など。
・ 当院では、無症状の患者さんが多い中、脂肪肝のリスク管理を常に念頭に置いて、生活習慣病など他疾患の診療も並行して行っています。















      