3回接種において異なるメーカーのワクチンを接種することについて
国内には2種類のB型肝炎ワクチンが供給されています(2017年6月現在:ビームゲン®とヘプタバックス®)。
この2種類のワクチンの効能・効果・用法・用量・接種スケジュールは同じです。
有効成分のHBs抗原量はいずれも同じで、臨床試験による抗体獲得率は90%以上、主な副反応は局所反応です。
また、これらのワクチン類は全て国立感染症研究所にて国家検定を受ける医薬品であり、組換え沈降B型肝炎ワクチンの国家検定の試験項目は同じです。
海外では数多くのB型肝炎ワクチンが使用されており、それらの製品は全て互換性が認められていて、免疫反応には全く問題ありません。
したがって、国内の異なるメーカーのB型肝炎ワクチンの互換性について現在は不明ですが、それらを接種しても想定される支障はないと考えられています。
一方、海外渡航の場合、初回の2回を国内で接種し、3回目は渡航先の海外製ワクチンを接種する場合も考えられます。国内のワクチンと海外のワクチンにおいて互換性を調べた報告はありません。確実にHBs抗体が獲得されているかについては、抗体検査で確認します。