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2024.09.30更新

・ 前回の続きです。

・ 脂質異常症のタイプは大きく2つに分類されます。

  1) 原発性:家族性高コレステロール血症のように遺伝的要因で発症する脂質異常症です。

  2) 続発性(二次性):肥満、多量飲酒、喫煙、運動不足などの生活習慣の乱れによるものや、糖尿病、甲状腺機能低下症、慢性腎臓病などの疾患が原因となって起こる脂質異常症です。

・ 脂質異常症の原因はさまざまです。

・ 代表的な原因としてよく知られているのが生活習慣の乱れです。

・ 具体的には、喫煙、食べ過ぎ、肥満、過度な飲酒、運動不足などで、これらに加えて加齢も原因の一つとされています。

・ 脂質異常症の多くは生活習慣の乱れが原因ですが、原因となる生活習慣は一つだけとは限らず、いくつかの原因が重なっている場合が多いです。

・ また、脂質異常症のなかには生活習慣以外の原因で起こるものもあります。

・ 例えば、親から遺伝子を引き継ぐことで起こりやすくなる「家族性高コレステロール血症」などがそうです。

・ さらに、糖尿病、甲状腺機能低下症、慢性腎臓病、服用している薬が原因となって起こる脂質異常症もあります。

・ 脂質異常症のさまざまな原因に関するポイントは以下の通りです。

 1) 運動不足:中性脂肪を代謝する能力が低下します。また。運動不足の状態だと、余分なコレステロールを回収するHDLが減ります。

   2) 加齢:年齢を重ねると脂質異常が起こりやすくなります。特に女性は、閉経後にLDLコレステロール値が高くなりやすい。

   3) お酒の飲み過ぎ:多量飲酒や脂っこいつまみの食べ過ぎが原因となります。エネルギーの過剰摂取につながり、中性脂肪が増えます。

   4) 喫煙:ニコチンなどの影響により、HDLが減り、LDLコレステロール値が高くなります。

 5) 睡眠不足:睡眠不足や睡眠の質の低下があると、脂質異常症が起こりやすい。

   6) 食べ過ぎ:動物性脂肪の取り過ぎはLDLコレステロールを増やし、エネルギーや糖分の過剰摂取は中性脂肪を増やします。

   7) 遺伝的な要因:家族性高コレステロール血症など、親から原因となる遺伝子を受け継ぐことで発症するケースがあります。

   8) 精神的なストレス:ストレスが原因で暴飲暴食を繰り返すと、特に中性脂肪が増えます。

   9) 糖尿病などの病気や薬剤:糖尿病、甲状腺機能低下症、慢性腎臓病などの病気や、降圧薬、免疫抑制剤などの薬剤が原因になることもあります。

投稿者: 天神橋みやたけクリニック

2024.09.28更新

脂質異常症とは、コレステロール中性脂肪が基準を外れた状態です。

脂質異常症がやがて動脈硬化に進展すると、突然死につながる心筋梗塞脳梗塞などのリスクが高まります。

脂質異常症には自覚症状がありません。症状がないからといって脂質異常症を侮ってはいけません。

・ 血液中の脂質は全身をめぐる血管の健康と深く関係しています。

・ 脂質が過剰な状態が続くと動脈硬化が進行し、やがて命に関わる疾患につながることも少なくありません。

脂質異常症の診断では、血液検査でLDLコレステロールHDLコレステロール中性脂肪の値を調べます。

・ 以下の数値が一つでも診断基準に当てはまっていれば、脂質異常症と診断されます。

 1) LDLコレステロール:140mg/dl以上 →高LDLコレステロール血症
 2) LDLコレステロール:120~139mg/dl →境界域高コレステロール血症
 3) HDLコレステロール:40mg/dl未満 →低HDLコレステロール血症
 4) 中性脂肪(トリグリセライド):150mg/dl以上(空腹時採血)もしくは175mg/dl以上(随時採血)→高トリグリセライド血症
 5) non-HDLコレステロール:170mg/dl以上 →高non-HDLコレステロール血症
 6) non-HDLコレステロール:150~169mg/dl →境界域高non-HDLコレステロール血症

・ 上記は、日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症診療ガイド2023年版」から抜粋したものです。

・ 続きます。

 

投稿者: 天神橋みやたけクリニック

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